位牌、仏像、数珠、線香などの仏具のことをわかりやすく解説しています。
位牌・仏像・仏具がよくわかる

位牌は四十九日までに

位牌は故人そのもの

上塗勝美位牌「位牌」と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか。
平成16年に起きた新潟県中越地震を思い出す方も多いのではないでしょうか。地震で避難された方々が一時帰宅を許されたとき、位牌を大事そうに持ち出す姿が強く印象に残っています。テレビでその姿を見たとき、位牌がこんなにも大事にされているのだと感銘を受けました。
このように位牌は故人そのものと考えられているので、仏壇に安置され大切にあつかわれます。
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位牌のいわれ

位牌は中国の儒教で、先祖や両親の存命中の位官や姓名を記してまつっていた位版に起源があるといわれています。それが鎌倉時代に禅宗とともに日本に伝わり、他の宗派でも使われるようになりました。

白木の位牌

位牌には白木の位牌と、仏壇に安置する本位牌があります。
亡くなってから四十九日までは白木の位牌を使います。白木の位牌は、もともと葬儀の野辺送りに用いる仮のもので、葬儀のとき葬儀社が用意してくれます。白木の位牌には菩提寺の住職より戒名を書いていただきます。菩提寺のない人は葬儀を取り仕切る僧侶にお願いします。
仏教では死後七週間は、まだ故人があの世とこの世の間をさまよっているとされています。来世の行き先が決まる四十九日の忌明けまでは、白木の位牌を遺骨、遺影とともに中陰壇に安置します。白木の位牌は四十九日法要の時に菩提寺の住職に納め、お焚き上げしてもらいます。

仏壇の位牌は四十九日までに準備

来世の行き先が決まる四十九日はもっとも重要な日で、故人が極楽浄土に成仏した証として、白木の位牌から本位牌に取り替えます。
白木の位牌は仮のものですから、四十九日法要の時に菩提寺の住職に納め、新しく作った本位牌に住職から魂入れをしていただきます。お寺で四十九日法要を営むときは、本位牌を持参して魂入れをしてもらい、帰宅後、仏壇に安置します。
位牌の表には戒名、亡くなった年月日、裏には俗名、行年(享年)を入れます。
本位牌は四十九日法要までに、仏壇店で購入しておきます。文字入れに2週間位かかるので、早めに仏壇店に依頼しておくことが大切です。
浄土真宗では位牌は原則として用いません。過去帳や法名軸が位牌の代わりとなりますが、実際には、浄土真宗の家でも位牌がまつられている場合も多いです。

位牌を新しくしたときの「位牌の魂入れ」

位牌を新しくしたときは、菩提寺の住職に来ていただき魂入れの儀式「開眼法要(かいげんほうよう)」をお願いします。最近は納骨や四十九日法要のとき一緒に、位牌の魂入れをすることが多くなっています。お寺で法要を営むのであれば、お寺に位牌を持参して魂入れをお願いします。

戒名をつけないときの位牌

戒名をつけないで葬儀をしたときは、後日、戒名が正式に決まってから位牌を作ります。そのまま戒名をつけない場合は、「○○○○之霊位」というように生前の名前を位牌に記して仏壇に安置します。

位牌の安置場所

四十九日法要で住職に魂入れをしていただいた位牌は、仏壇に安置します。仏壇のない家は四十九日までに仏壇の用意が必要となります。
仏壇の中心は本尊なので、位牌は本尊がかくれないように、左右か一段低い位置の左右に安置します。向かって右側が上座なので、右側からご先祖の位牌を古い順に並べていきます。ご夫婦の場合は、夫の位牌を右側に、妻の位牌を左側に安置します。

位牌の種類

位牌は故人そのものと考えられているので、故人にふさわしいものを選ぶとよいでしょう。
本位牌には、漆を塗り金箔や金粉などで飾った塗り位牌と、黒檀や紫檀などでつくられた唐木位牌があります。また、形式には春日型、猫丸型、葵型などさまざまな形があります。位牌の形は宗派に関係がないので、好みの形を選ぶことができます。すでに位牌がある場合は同じ形で揃えることもありますが、故人にふさわしいものを選ぶのが一番でしょう。
また台座に札板が付いた板位牌のほかに、台座に板が数枚入った箱が付いている回出位牌(くりだしいはい)・繰り出し位牌があります。

位牌の大きさ

位牌の大きさは、仏壇の内部の作りに合わせることが大切です。初めて位牌をつくる場合は、位牌が大きすぎて仏壇に入らないということがないように、先に安置する仏壇を決めてから考えたほうがよいでしょう。
位牌の寸法は戒名を記す札板の高さで決まります。上置型仏壇の場合は、札丈4寸か4.5寸、台付型仏壇の場合は、札丈4.5寸か5寸の位牌を安置する場合が多いです。
すでに位牌がある場合は、先祖の位牌と同じ大きさか、少し小さい位牌を選ぶのが一般的です。しかし大きな功績や足跡を残した方であれば、先祖の位牌より大きくすることもあります。位牌の大きさはその家にとって、どの故人を中心に考えるかによって異なってきます。

夫婦の位牌

夫婦の場合、一つの位牌に二人の戒名を連ねて入れる場合もあります。この場合、一般に夫の戒名を向かって右側に、妻の戒名を左側に入れます。裏側の俗名も夫の俗名を向かって右側に、妻の俗名を左側に入れることが多いです。

先祖の位牌

先祖の位牌が増えて、仏壇に納めることがむずかしくなったときは、回出位牌(くりだしいはい)に作りかえることができます。回出位牌は戒名を入れる板が十枚くらい入るようになっています。
先祖のすべての位牌をまとめる意味で、「○○家先祖代々之霊位」という位牌をつくることもできます。 新しい位牌に作りかえた場合、住職に魂を移しかえていただき、古い位牌は菩提寺に納めお焚き上げしてもらいます。
また過去帳にまとめるなど、いろいろな方法がありますので、仏壇店に相談するとよいでしょう。

分家の位牌

昔の家長制度のもとでは、先祖の位牌は長男がお守りするというのが慣わしでしたが、個人の気持ちを大切にする現代では、次男でも三男でも両親の位牌をつくり、仏壇を安置することもあります。また、身内にまだ不幸のない家庭でも、自分のすべての先祖に感謝供養する意味で、「○○家先祖代々之霊位」という位牌をつくる場合もあります。

傷んだ位牌

位牌は故人そのものと考えられています。古くなって傷んだ位牌をそのままにしておくのは故人がかわいそうなので、修理をするか新しい位牌に作りかえます。新しい位牌に作りかえた場合、住職に魂を移しかえていただき、古い位牌は菩提寺に納めお焚き上げしてもらいます。

位牌の処分

不要になった仏壇仏具を廃棄処分したい場合は、仏壇店に依頼して供養処分してもらいます。お焚き上げ供養処分料や引取り料が必要になります。古い仏壇の中に大切な物が残ってないよう注意しましょう。
このとき仏壇店に依頼できるのは仏壇仏具だけです。位牌や本尊・仏像は、菩提寺に納めお焚き上げしてもらうのが、本来の位牌の処分の仕方です。

位牌の産地

塗り位牌は今まで、会津、名古屋、和歌山などで作られてきました。しかし最近では海外の中国製の位牌も数多く販売されていますので、購入の際には注意が必要です。一番安心してお選びいただけるのは、500年の伝統を誇る会津塗りで仕上げている位牌です。
会津塗りは、約500年程前の室町時代に始まったといわれています。1590年、蒲生氏郷が会津藩主になってから本格的に地場産業として力が注がれ、現在まで伝統と新技術をふまえた工芸産業として全国に知られています。
会津塗りの位牌は、木地加工、塗り、蒔絵とこれら三部門を分業化し、すみずみまで職人たちの気質を大切に受け継いで仕上げています。

[会津塗り位牌の製作工程]
  1. 木地づくり
      製材、木取り、彫刻

  2. 下地付け
      塗りの前の木地を丈夫にする作業。木固め、下地、下地研磨

  3. 漆塗り
      下塗り、下塗り研磨、中塗り、中塗り研磨、上塗り

  4. 蒔絵加飾
      金粉蒔き、金箔押し

  5. 戒名入れ
      文字彫り、文字書き
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