位牌、仏像、数珠、線香などの仏具のことをわかりやすく解説しています。
位牌・仏像・仏具がよくわかる

いろいろな仏像

仏像の伝来

日本人が初めて仏像に出合ったのは、6世紀頃だといわれています。仏教が朝鮮から伝えられた時に一緒に仏像も運ばれてきました。 仏像には、さまざまな種類があります。
初めは釈迦の像だけだったのが、釈迦以外にも仏は存在するという考えが出てくると、まず如来像(にょらい)の種類が増えました。そして如来になる前段階の菩薩像(ぼさつ)が登場し、インドの在来宗教の神々を仏教に取り込んだ天部像(てんぶ)や密教系の明王像(みょうおう)、さらに仏弟子や高僧像(こうそう)、神仏習合による垂迹神(すいじゃくしん)などが現れました。
仏教が歴史を重ねていく過程で、次々とその数を増やしていくことになったのです。

仏像の製作方法

仏像の製作方法は、外来文化の影響や仏像製作技術の発達などによって、時代とともに変わってきました。
飛鳥から奈良時代にかけては、国をあげて仏教を興隆させるために、外国から技術者を招いて仏像を造りました。銅像製作のためには、鋳造(ちゅうぞう)の技術者を中国や朝鮮から招き、その時に塑造(そぞう)や乾漆造(かんしつぞう)の技術も学びました。
平安時代に入ると木彫仏像が増え、わが国の仏像製作技術も発達してきましたが、定朝(じょうちょう)があらわれ寄木造りを完成してからは製作時間が短縮され、木彫仏像の製作は一層容易になりました。

仏像の材質

仏像の材質には木・石・土・金属、そして漆などがあり、仕上げにメッキ、金箔や彩色を施します。
これらの材質は時代によって変化しています。木・石は彫像、土は塑像、金属は鋳像にすることが多く、漆は他の材料と併用することが多いです。

木彫仏像(もくちょうぶつぞう)

木彫仏像には、木地を彫ったままの木目の見える木地彫り仕上げと、漆を塗ったり、彩色を施したり、金箔を押したり、表面を加工する仕上げがあります。 時代が古い木彫仏像では、表面に塗った漆や彩色がはげ落ち、木目の見えていることが多いので、木彫と判別できますが、木目が見えない場合でも、木彫は乾漆より彫りのするどいものが多いので見分けられます。 木材の種類は桧、榧、樟、柘植、白檀などが多いです。 造りは、一本の木材から造る一木造りと、数点の木材を組み合わせて造る寄木造りがあります。

乾漆仏像(かんしつぶつぞう)

漆を塗り固めて造る乾漆仏像には、脱乾漆と木心乾漆の2種類があり、天平年間によく用いられた技法です。
脱乾漆は、粘土の原型の上に麻布を漆で塗り固め、乾燥後に中の土を取り出して張子を造り、内部を補強して表面を仕上げます。木心乾漆は、木でおおよその原型を造った上に、麻布を漆で塗り固め表面を仕上げます。乾漆仏像の特徴は、ボリュームがあるがポーズがやや単調なところです。
東寺の梵天・帝釈天像が代表的です。

塑像(そぞう)

粘土で造る塑像の技法は中国伝来のもので、奈良時代のものが多いです。
塑像の特徴は湿度の影響を受け、干割れがおきたり彩色がはげたりしやすい反面、きめ細かに仕上げられます。
広隆寺の弥勒菩薩坐像が代表的です。

鋳造仏像(ちゅうぞうぶつぞう)

金属で作られている仏像は、銅合金のものが圧倒的に多いです。銅は加工しやすく、入手が比較的容易だったからです。
鋳造仏像は、土で原型を造り、蝋を塗って細部を彫刻します。そのまわりを土の外型で覆って焼くと蝋が溶けて空洞ができ、そこに溶かした金属を流し込みます。型の中で金属が固まって外型をはずすと仏像が現れるというものです。
大仏はほとんど銅製で、奈良や鎌倉の大仏が代表的です。
また、法隆寺の釈迦三尊や薬師寺の薬師三尊も銅製で、多くは金メッキを施して金銅仏といわれています。

石仏(せきぶつ)

海外では仏像といえば石仏というほど大石仏の作例が多いですが、日本ではそれほど多くありません。それは日本には巨岩がなく、石造文化が栄えなかったからです。
それでも野仏(のぼとけ)はかなり造られてきましたが、石がもろかったり風化したりし、また露仏(ろぶつ)が多いので比較的保存も悪いです。
石仏には、その場所にある石に直接彫刻するものと、切り出してきた石を彫刻するものがあります。
臼杵の石仏が代表的です。

仏像の分類

仏像の種類としては、如来(にょらい)・菩薩(ぼさつ)・明王(みょうおう)・天部(てんぶ)・その他の5つに分類されます。

如来

如来とは、悟りを開いた人をいいます。
如とは真理のことで、その真理の世界からこの世に来た人という意味です。
主な如来像は、釈迦如来(しゃかにょらい)、阿弥陀如来(あみだにょらい)、毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい)、大日如来(だいにちにょらい)、薬師如来(やくしにょらい)、多宝如来(たほうにょらい)、五智如来(ごちにょらい)などです。

菩薩

菩薩とは、悟りを求め、如来になるよう修行に励んでいるものをいい、如来に代わって人々に教えを説き、苦悩する人々を救おうとします。
主な菩薩像は、聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)、十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)、千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)、如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)、不空羂索観音菩薩(ふくうけんじゃくかんのんぼさつ)、准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)、馬頭観音菩薩(ばとうかんのんぼさつ)、勢至菩薩(せいしぼさつ)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)、普賢菩薩(ふげんぼさつ)、弥勒菩薩(みろくぼさつ)、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)などです。

明王

明王とは、如来の教えに従わない救いがたい人々を救済するために、如来の命を受けて怒りの形相になって現れた仏です。
主な明王像は、不動明王(ふどうみょうおう)、愛染明王(あいぜんみょうおう)、孔雀明王(くじゃくみょうおう)、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)などです。

天部

天とは、天上世界に住む鬼神をいい、仏教を信じる心を妨げる外敵から人々を護り、仏法を守護するという役割をもっています。
主な天部像は、梵天(ぼんてん)、帝釈天(たいしゃくてん)、持国天・増長天・広目天・多聞天の四天王(してんのう)、毘沙門天(びしゃもんてん)、吉祥天(きっしょうてん)、弁財天(べんざいてん)、金剛力士(こんごうりきし)、十二神将(じゅうにしんしょう)、八部衆(はちぶしゅう)、二十八部衆(にじゅうはちぶしゅう)などです。

その他の仏像

その他の仏像としては、神仏習合による垂迹神(すいじゃくしん)や、釈迦の高弟の羅漢(らかん)、聖徳太子や弘法大師、日蓮などの祖師(そし)や高僧(こうそう)などがあります。

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