位牌、仏像、数珠、線香などの仏具のことをわかりやすく解説しています。
位牌・仏像・仏具がよくわかる

いろいろな仏像

仏像の修復

日本各地のお寺や仏壇には、いつの頃から伝わるとも知れない仏像が数多く安置されています。
その中には、手とか足先が取れてしまったり、光背が割れていたり、金箔や塗りがはがれていたり、かなり傷んだまま安置されている仏像を見かける事があります。長い年月の間に、雨漏りにあったり、引っ越し等で傷にしてしまったのかもしれません。時には、外から見ただけでは大丈夫そうでも、ちょっと移動しただけで台座がバラバラになる危険な状態のものもあります。気にはして直さなくてはと思いながらも、ついつい後回しになっているようです。

古い仏像は、現在作られている新品に比べ、はるかに価値がある場合が多いです。それどころか、中には文化財クラスのはかり知れない価値があるものも少なくありません。また、単に美術的な価値だけでなく、今までお参りしてきた人々の思いが込められた宗教的そして歴史的価値を忘れてはなりません。
お寺や仏壇に安置されている古い仏像は、長い年月の間、ただ偶然に残っていた訳ではありません。数々の災害や火災から守り続けた先人の心配りがあったからこそなのです。
そうした仏像を、汚れて傷んだままにしたり、簡単に新品に買い替えたりしてよい訳がありません。

姿かたちのあるものは、いつしか壊れて無くなっていく運命にあります。仏像の木地が風化してしまって、修復が不可能になってからでは取り返しがつきません。修理がきくうちに直す事が大切なポイントです。

仏像の修復方法

仏像の修復方法には、次のような3つの方法があります。

  • 製作当時の姿を復元する新調仕上げ修復
  • 製作当時の姿を復元しながらも、永い年月経過を表現する古色仕上げ修復
  • 現状維持を目的とした部分的な修復

仏像の修復例

仏像の修復例
仏像の修復例

仏像の修復工程の一例

  1. 仏像を解体
    仏像の仏身から台座光背、持ち物を取り外し、寄木の部分を全面的に解体します。飾り金具などもすべて取り外します。

  2. 汚れを洗浄
    仏像にこびりついたホコリや汚れを、薬品を使ってしっかり洗い落とします。表面に塗ってある古い漆や金箔を全てはがし落とします。

  3. 木地不良部分の補足修復
    仏像の木地や彫刻に傷んでいる部分があれば補修補足します。傷みがひどい部品はつくり直して交換します。

  4. 下地づくり・漆塗り
    洗って十分に乾燥させた仏像の部品を表面が均一になるまで研磨し、漆を繰り返し塗り重ねていきます。同じ工程を何回も繰り返し、中塗りから上塗りへと仕上げていきます。

  5. 金箔押し・金粉蒔き
    仏像の表面にムラなく均等に本金箔を押し、仏身の肌の部分には本金粉を蒔き仕上げていきます。

  6. 彩色
    仏像の彩色をしてあった箇所には、彩色を施します。

  7. 飾り金具
    仏像から外した飾り金具は金メッキをし直し、元の場所に取り付けます。

  8. 組み立て
    仏像の各部品を取り付け、制作当初の元の姿に組み立て仕上げます。

仏像修復の注意点

仏像の修復は簡単だからと、自分で修理をするとかえって傷を大きくしてしまいがちです。また、素人考えの修理方法が、後でやっかいな問題になる場合も多いです。
まずは、その仏像が修復できるかどうか信頼できる仏壇店に相談して、見てもらった方がよいでしょう。ご遠方の方でしたら、仏壇店に仏像の現状写真と寸法の資料を送って、概算の見積りを依頼するのも一つの方法です。

仏像修復の依頼方法の説明

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